ヨガ・瞑想コミュニティ「えん」の活動記録です。
クラスのテーマや、クラスのはじめにお話しした内容のまとめになります。
今回のクラステーマは「心と身体の健康について」です。
心の健康と身体の健康どちらが大切?
「健やかな人生」であることが、ほとんどの人の望みの一つではないかと思います。
では、「健やかさ」とは、何をもって定義されるのでしょうか。
五体満足で身体が健康であること、肩こり腰痛、膝の痛みがないこと、病気をしていないことなど、肉体ベースに考える健康がわかりやすいかもしれません。
が、しかし、生きる上で大切なのは心の健康です。
五体満足で、家もあり、毎日ご飯を食べることができている人でも心を病み、うつ病になる人が増えています。
身体は健康そのものでも、心が病んでしまうと、その人にとっての人生は「健やか」とは言えませんし、幸せを感じることもできなくなってしまいます。
怪我や病気をしていても、心が健康で、怪我や病気に対してマイナスに考えることをしなければ、その人にとっての人生は満ち足りていて、幸せをいつでも感じることができるのです。
自分の心がどんな状態か、自分の心が目の前の物事をどうキャッチするか。
そのことが私達の生き方を大きく左右します。
心がゆるめば、身体もゆるむ

ヨガをしていると、肩こりが気になる、腰がだるい、と身体の不調を訴える人がほとんどです。
たまに、「イライラしやすい」、「やる気がでない」など、メンタル面での不調を伝えてくれる人もいますが、なんとなく心の不調は人に伝えにくいという印象があるのかもしれません。
身体の不調を、ヨガのポーズで一時的に軽減することはできます。
しかし、それはあくまでも一時的であって、しばらくするとまた戻ってしまいます。
それは、肩こりや腰痛の原因を改善したわけではないからです。
日々のデスクワークや立ち仕事での身体の負荷が、肩こりや腰痛となって現れるのですが、なぜ姿勢が悪くなるのかわかりますか?
私達は、夢中になっている時、やる気に満ちている時というのは、自然に姿勢が伸びていて、肩や腰に負担のない状態になります。
(心が整っている状態です。)
しかし、やりたくないことをやっている時、惰性で行っている時、集中力が下がっている時などは猫背になったり、足を組んだり、睡魔に襲われるなどして姿勢が悪くなり、腰や肩に負担がかかります。
なんとなく、身体の不調は、身体へのアプローチで解消できると考えがちですが
身体の不調の根本は、心の状態にあるものです。
心が先で、身体が後
一般的に、身体があって、心が生まれるというイメージですが、ヨガ哲学では逆の考え方をします。
心が先で、身体が後です。
詳しい説明は長くなるので省きますが、心が先にある=心の健康が重要である、ということになります。
心が健康であれば、どんな状況でも自分の幸せに気付くことができます。
身体が健康でも心が不健康であれば、目の前に幸せがあっても気付くことができません。
心の健やかさを保つために、ヨガに取り組む人がもっと増えたらいいなぁと思う今日このごろです。
抗うつ剤と瞑想
日本では、ヨガは医療行為として認められていないので、声を大にして言えないのがもどかしいのですが、瞑想には抗うつ剤に匹敵するほどの作用があります。
(おそらく、今後さらに瞑想の効果が実証されることで、より一般的に瞑想という方法が医療にも取り入れられていくと考えています。)
実際、ヨガの本場・インドでは、一定の基準をクリアしたヨガ講師は、メンタル調整の分野において、お医者さんと同じような扱いになります。
日本では、うつ病の治療には抗うつ剤の処方が一般的ですが、抗うつ剤には依存性があり、また、肝臓への負担も懸念されます。
私の父が、長年躁うつ病で通院していたので、抗うつ剤の依存度の高さは、周りの家族が心配になるほどだと実際に目の当たりにしています。
アメリカで、抗うつ剤でうつ病の治療をしたグループと、薬は飲まずに瞑想だけをしたうつ病のグループで比較実験をしたデータがあります。
その結果は、抗うつ剤を服用したグループと、瞑想をしたグループでは、同程度の改善が見られたとのことでした。
薬に頼らないことで、副作用もなく、肝臓への負担もなく、医療費もかからずに、改善することができるのなら、まずは瞑想をして見る価値があると思いませんか?
もちろん、薬も上手に使うということは大切なのですが、それ以外にも選択肢はあるということを知っておいて損はないと思います。
身体の健康も大切ですが、心の健康のためにもヨガを深めていき、自分自身が健康になることで、周りの人たちの心も健やかな状態に導くことができますように。
コミュニティクラスのスケジュールは、こちらからご確認いただけます。
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